創造力をそだてる粘土遊び。テレビを見ているより絶対いいことはわかっていても正直面倒くさい!
一緒に作ってと言われて面倒くさい。片付ける時もこれまた面倒くさい。
面倒くさい気持ちをこらえて一緒に遊んであげても「おいおい!全部まぜるんかい!」気になることが多すぎてイライラは積もるばかり。
そんな面倒くさい粘土遊びを、優しい気持ちで見守れる方法があります。それは「自由に遊ばせる」「粘土は消耗品とわりきる」ことです。
そこでこの記事では
・自由に遊んでもらう仕掛け
・粘土は消耗品という考え方
また粘土遊びをした方が良い理由もあります。
・粘土遊びで得られる3つの良いこと
・粘土遊びで育てる創造力
についてご紹介します。
お時間がない方「子供の粘土が面倒くさい!のまとめ」だけでも見てください。
粘土遊びが面倒くさい!
そうです!子供の大好きな粘土遊びは面倒くさいのです。まず準備が面倒くさい。遊び始めたらこれ作って!見て!と面倒くさい。さらに、すぐに遊び終って片付けが面倒くさい。
そこで、少しでもその面倒くささとイライラを和らげるのが
・自由に遊ばせること
・粘土は消耗品という考えること
です。また自由に遊ばせること、それはまさに創造力を育てることなのです。
粘土で自由に遊ばせる
自由に遊ばせる!
そう聞くと、ちょっと!ちょっと!部屋が大変なことになるでしょ。勝手に自由に遊んでなんてくれないでしょ!
と突っ込まれそうです。汚れ対策と集中して遊べる工夫があれば大丈夫です!
汚れ対策
レジャーシートをひく
床で遊ばせる場合は、レジャーシートをひくのが1番です。テーブルでやる場合はビニールシート(粘土に付属されていることもあります。)をひきます。
子供用の椅子やテーブルを作業台にする
ちょっとした台があると小さなお子さんにも作業がしやすく便利です。
子供用のものであれば、少々汚れても、拭き取りも、親の気持ちも楽です。
汚れてもよい服にチェンジ!
袖に粘土がついたり、粘土をおしりで踏んでこびりついてしまいます。
ぬるま湯か水につけて少しこすれば大体の汚れは落ちますが、粘土の色が残ることがあります。
気になるようなら汚れても良い服にチェンジを!
集中できる工夫
3色〜5色を渡す
色が少ないのはつまらないし、多すぎると意識が散ってしまうので、3〜5色がおすすめです。
結局ほとんど混ぜ合わせてしまうのでたくさんの色を渡すともったいない気持ちになります。
作りたいものがはっきりしてくる年齢になれば色も、量も必要なだけ渡すしかありませんが・・・・。
簡単な型抜き、ゼリーのカップなどシンプルなグッズを数個用意
自分で簡単に使えることが重要です!簡単な型抜き、ゼリーのカップなどがおすすめです。
使い捨てスプーンなど本来はおもちゃでない物を渡すと「えっ!これおもちゃにしていいの?!」とテンションがあがります。
他にはペットボトルの蓋、ストロー、卵のパックなど、捨ててもいいと思えるものなら片付けも楽です。
ポイント! 出来れば、一度に渡さず、飽きてきた頃を見計らって順番に渡していきましょう。 挟んでキャラクターの形になるもの、押し出して細い麺みたいなものを作るものと、色々粘土グッズはありますが、お子さんが一人で使えないものは隠しておきましょう。 見れば使いたくなるのは当然です。でも自分で上手に出来ないと、「やって!」ということになります。これに付き合えるなら、それが1番です。 見せつけてあげましょう。大人の実力を!! しかし、一緒には出来ない・・。ということなら、そんな道具があるなんて知らないことが1番です。 |
大人は見ない!干渉しない!
これが1番大事です。でも、1番難しいかもしれません。見てしまうと気になってついつい手を出したくなります。手や口を出すことで、子供が楽しく集中していた時間を中断させてしいます。
筒に粘土が詰まって少々困っていてもほっておきましょう。棒でギュンギュン押して、状況は悪くなるばかりですが、それでもほっておきましょう。
真剣にギュンギュン押している間は、それも粘土遊びのひとつです。また、困って、頑張って、解決出来たら、それはとても良い経験です。
我が子はある程度押して出てこないと、ポイッ捨てて次の遊びを始めています。あきらめる大切さを学んでいるのです。たぶん・・。
粘土は消耗品という考え方
片付けの時、面倒くさいと思う作業は、
・使った粘土をまとめる。
・軽くくっついた粘土をはがしとる。
・カップや型の中に詰まった粘土をかきだす。
どれももう一度使うことを考えてやっている作業です。そこで「粘土は消耗品」と割り切って考えます。すると、
・作ったものはそのまま固める!
・2色の粘土をはがしとろうなんて努力不要!
・カップに詰まった粘土は捨ててよし!
しかし、これではなんだかもったいな気持ちがします。そこで、考え方を変えます。ただの屁理屈ですが。笑
粘土がもう一度使えなくてももったいなくない理由 ・作ったものを乾かせば新たなおもちゃに! ・色が混ざったら、それは新色粘土! ・いずれ固まって使えなくなるもの!(イライラするぐらいなら思い切って捨ててしまおう) |
出来上がった作品を乾かせば新たなおもちゃに!
粘土の作品を固めると、子供にとっては新しいおもちゃに生まれ変わります。
粘土で作ったりんごや、みかんは固めた後、おままごとに使うことが出来ます。
また、新しい色が欲しい時は「今ある粘土で何か作ってからということにしています。
我が家の粘土の最後はまとめて、伸ばして、型抜きされます。深緑のクッキーに生まれ変わりおままごとで活躍しています。
型抜きしている間に新しい粘土のことを忘れていたりもします。
イライラしながら、カップにつまった粘土を取りだすぐらいなら、思い切って捨てちゃいましょう!
今日、おもいっきり楽しく使えたなら、これぐらいの粘土を捨ててしまうことになってももったいなくありません!
くっついて色が混ざった粘土、それは新色の粘土
ちょっと頑張れば剥がせそうな2色。そのままカップにしまってしまいましょう。
マーブル粘土の誕生です。
色々気にするからイライラしたり面倒くさく思ったりしてしまいます。
いつかは使えなくなります!少々捨てることはしょうがない
粘土は使い出した瞬間から乾燥が始まり少しずつ固くなっています。いつかは使えなくなります。
大切に、取り出して、使って、しまってを2、3回繰り返しているうちに固くなって使えなくなります。
どんなにしっかり蓋をしていても、次に使うまでに時間があくと自然に固くなって使えなくなります。
固くなってきた粘土は、小さなお子さんには扱いにくく自由な創造の妨げになります。
粘土遊びで得られる3つの良いこと
ここで、改めて粘土遊びの良いことについて紹介です。粘土遊びには学びがいっぱいです。
創造力を高める
粘土はやわらかく簡単に形をつくることができます。お子さんが考え、工夫し、自分自身の力で形を創ることができます。これがまさに創造です!
もともと子供はこういった能力を持っています。創造力を発揮し、何かを作る!その楽しさや満足感を知る!そんな経験を重ねていくことが、創造力を高めていくことになります。
色彩感覚を育てる
「赤と黄を混ぜるとオレンジ!」と言葉だけではなかなか覚えられませが、粘土を自分で混ぜて体験したことなら自然と身についていきます。
幼稚園の年中さんぐらいになると、色を混ぜて新しい色が出来ることに興味を持ち始めます。興味を持ち始めた時こそ、学習のタイミングです。
さらに、年長さんぐらいになると、配分で色合いがかわることまで理解してくるようになります。
手先が器用になる
ちぎって、まるめて、つぶして、指先を使う細かい作業をすることで手先は器用になります。
また、手先を動かすことは脳の刺激になり、脳の発達にも役立つと言われています。
逆に、手先は使わなければ器用になりません。ブロックをしたり、折り紙をしたり、これから先、手先が器用だと便利なことはたくさんあります。
欲張りさん必見!粘土遊びで育てる創造力
面倒くさいながら粘土遊びを始めたからには、良い事は出来るだけ多い方がいい!
そこで、粘土遊びでさらに創造力を育てる工夫を紹介します。
親が創造性を示す
親が創造的な活動を楽しそうにやっているのを見ると、子供は刺激を受けます。その刺激が次の創造につながります。
しかし、これは正直難しい!粘土で新しい形を生み出すなんて私には出来ません。
そこで、型抜きでも、きれいな丸い玉でもいいです。子供には作れないものを真剣に作って見せてあげます。
これだけでも子供の好奇心を刺激します。これはなんだろう?なんでこんな風に出来るのだろう?そんな好奇心が、新たな創造力の源になります。
私は、細い棒状に伸した粘土を、均等に切って、小さいツブツブを大量に作ってみました。それでだけでも子供は興味津津です。
真似してやっている時に、何色か適当に混ざったマーブル粘土でやると、色々な色のツブツブが出来ることを発見して、楽しそうでした。
成果でなく取り組む姿勢をほめる
出来上がった作品を褒めるだけでなく、それを取り組もうと思ったその発想、またそれを作るまでに具体的に頑張っていたことを褒めてあげます。
失敗成功に関係なく、アイデアを出すことは良いことで、チャレンジすることは良いことだと思えるようになります。そのことは、創造的な取り組みをしていく上でとても大事なことです。
簡単に言うと、自分なら思いつかないような発想や、やり方を見つけて褒めることです。たぶん・・笑
全部の粘土をまとめて大きな玉が完成。もっときれいに混ぜればいいのに・・もっとまん丸にしたらいいのに・・・と気になることは色々ありますが、そもそもそんな塊を作ろうと思うこと自体が、大人にはない凄い発想です。
・いっぱいの粘土がイイ感じに混ざってるから色合いがきれいだね!
・粘土からこんな大きな玉を作るなんて頑張ったね。素敵なアイデアね!
こんな感じでいいのではないでしょうか。
自由に粘土遊びをしているだけで子供は自らの創造力を磨いていることでしょう。
無理することはありません。私は無理しません♪
子供の粘土遊びが面倒くさい!まとめ
子供の粘土を優しい気持ちで見守るために必要なことは2つ!
1.自由に遊ばせる
自由に遊ばせることがまさに創造力を高めること!そのために汚れ対策と集中出来る工夫をしましょう!
汚れ対策 ・レジャーシートを敷く ・子ども用テーブルを置く ・汚れても良い服を着せる |
集中出来る工夫 ・3〜5色程度の粘土を渡す ・子供が簡単に使えるシンプルな道具を用意 |
2.粘土は消耗品と割り切る
粘土は消耗品と割り切ることで、気持ちも片付けも楽になります!粘土を次に使うことを考えイライラするより、今日こんなに楽しく使えたならそれで十分と思ってもいいのではないでしょうか。
粘土がもう一度使えなくてももったいなくない理由 ・作った作品はそのまま乾かして新たなおもちゃにしてしまおう! ・色が混ざったら、それは新色粘土だ! ・いずれ固まって使えなくなるもの!イライラするぐらいなら思い切って捨ててしまおう! |
粘土遊びの良いところ3つ 1.創造力が高まる 2.色彩感覚が育つ 3.手先が器用になる |
粘土遊びでさらに創造力を高めるための2つ 1.親が創造性ある所を見せつける! 2.作ろうと思った発想、作るまでの具体的な作業を褒めてあげる! |
子供もやりたがる粘土遊び。子供の成長に良いと言われる粘土遊び。
面倒くさいことを減らし、やりたいだけやらせてあげようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。